学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2016年11月18日 〕

2016年11月18日フードコンシャスネス論において伝統文化演習の中澤宗寿講師に「お茶と菓子」と題して講義を頂きました。

 

11月18日(金) 「特別総合科Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅱ)」(品川 明教授担当)において、伝統文化演習の中澤宗寿講師に「お茶と菓子」と題して講義を頂きました。

 

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1.お茶について

2.菓子について

今回の授業はいつもとは異なり、茶室にて中澤宗寿講師(伝統文化演習担当)が講義されました。

講義は抹茶についてから始まりました。抹茶は茶葉の芯と外側を除き、真ん中の柔らかい部分だけを挽いたモノであること、およびその生産工程の解説がありました。

続いて懐石の最後に出す菓子についての解説でした。今回は秋から冬の菓子を幾つか用意し、それぞれの菓子の銘についての説明がありました。

 

食べ物は見たものと自分の記憶と感覚が一致して美味しく感じます。視覚的に

美しいものは美味しく感じるし、また人の心を満たしてくれます。茶会で用意される菓子は季節や状況に合わせて出されるため、銘を聞いただけで季節を感じさせてくれます。人の心に訴え、場所や情景を食すのがお茶の菓子です。

お茶、お点前、茶室のしつらえ、亭主のもてなしとその心等々を和敬清寂のもとに五感をフルに活用して感じるのが茶道です。まさに茶道はフードコンシャスネスそのものといえます。

講座の最後に中澤先生がお点前を披露して頂き、学生2名が頂戴しました。