学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2016年6月10日 〕

2016年6月10日フードコンシャスネス論において研究所の理事 楠野恭巳女史に「日本、フランスとイタリアの食教育とフードコンシャスネス」と題して講義を頂きました

 

6月10日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、一般社団法人フードコンシャスネス研究所 理事 楠野恭巳 女史(2015年学習院女子大学大学院卒業)に「日本、フランスとイタリアの食教育とフードコンシャスネス」と題して講義を頂きました。

 

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1.フランスの食教育:ジャック・ピュイゼ氏の味覚教育と「味覚の1週間」

2.イタリアの食教育:スローフード、味覚教育センター

3.日本の食教育:食育基本法とその施策

4.日本の食教育とフードコンシャスネス

 

これまでいろいろな形で食の重要性や本質にかかわる議論がなされてきたが、そうした中で食教育の必要性が再三指摘されてきました。今回の講義はこれまでの講義を前提に、食教育とは何かをフランス、イタリア、日本の事例を紹介し、それらとフードコンシャスネスの概念の位置づけを確認しました。

フランスについては、ジャック・ピュイゼ氏の味覚教育のメソッド、そして2012年に実際に現地に行って視察した、フランス全土で行われているイベント「味覚の一週間」について報告されました。

イタリアの食教育はスローフードの理念、スローフードが目指している方向性、そしてフードコンシャスネス研究所と友好関係にある「味覚教育センター」の味覚教育についての解説をされました。