学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2016年4月22日 〕

2016年4月22日フードコンシャスネス論において女優で絵描きの岸ユキ女史に講義を頂きました

 

4月22日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)のご報告

 

4月22日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)おいて、西野バレエ団 女優/絵描き 岸ユキ 女史に「私と農業と絵」と題して講義を頂きました。

 

 講義の内容は主に以下の項目から構成してます。

 1.日本の四季の素晴らしさ

 2.簡単便利さの意味:簡単便利さで失うものの大きさ

 2.私と農業:農業との出会いとその素晴らしさ

 3.日本の食文化を考える:手間暇かけておいしく食べる

 4.健康の意味:自分の命は自分で守る

 

 講師は食関連のTV番組への出演や豊富な食の知識と技術をもつご主人の影響を

受けて、一昨年前まで山梨にある330坪の畑でさまざまな作物を育てていました。

 今回の講義ではご自身の農業経験を通じて、自然や農業および食の重要性を沢山の

スライドを通じて分かりやすく解説されました。スライドには自然の移り変わりや農耕

活動の厳しさと素晴らしさ・楽しさおよびそれを通じて描かれた作品(二科展等で

多数入選および受賞)を紹介しながら臨場感あふれる内容で解説されました。

 講義では「不便さの効用=だから工夫する」「四季のある国日本」「ラッキョウの

ような汗」「土は頑固」「旬の食べ物の意味」「健康な糠床は美しい」「農業は感性・

五感を磨ける」「下ごしらえの大切さ」「良いものを食べている人は人に優しい」

人の命をひと(他人)に任せ過ぎる」等々の心に響くキーワードを数多く提起され、

「食は命を育む、人と人との心をつなぐ、自然の恵みの感謝」という言葉で講義を

結ばれました。

 ご自身の経験を通じた「食への想い」はフードコンシャスネスのコンセプトを

明確に表されており、受講した学生も多くの問題意識を育んだようです。

 講師の明確な人生観を基盤にした美意識と生活姿勢に敬意を表したいです。

                          (まとめ:楠野)