NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2016年5月6日 〕

2016年5月6日フードコンシャスネス論において茶道の講師の中澤宗寿先生に「茶道と食~陰陽」と題した講義を頂きました

 

5月6日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、学習院女子大学の伝統文化演習の表千家、茶道の講師でもある中澤宗寿先生に「茶道と食~陰陽」と題した講義

を頂きました。

 

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1.炭と日本人の心の話

2.菓子と日本と心の話

 

茶の湯では、湯を沸かすことの奥深い心遣い、そこに欠かせない一品が炭である。燃え方や熱の伝わり方が異なる多くの炭と対話をしながら酸素の流入を考慮し、炭と炭との配置やバランスを考え、更にお客様とのタイミングを考えて炉の中に配置する妙は見事と言わざるを得ません。実際に様々な炭を持参頂き、解りやすく、個々の炭の配置の重要性と原理を解説されました。

 

お茶の世界では懐石の最後にお菓子を出していました。季節を表したり、自然の何気ない物を菓子として色や形を表現したり、その菓子に味わい深い名を付ける。自然感豊かな日本人の感性を感じる一瞬です。

 

今回、学生達に感性を研ぎ澄まし、感覚で捉えさせるために、中澤講師が春から初夏の季節の和菓子を幾つか持ってきて頂き、個々の和菓子の“名”を説明されました。

 

フードコンシャスネスが提唱する5つの心の中の1つである「お陰様」と茶道のおもてなしの心は相通じるものがあると語られました。茶道を通じて日本人の感謝の気持ちを表す文化の素晴らしさに学生は感動したようでした。