学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2018年10月19日 〕

2018年10月19日『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食の自覚】』において研究所理事の楠野恭巳女史が講義をしました。

 

10月19日(金) 『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食の自覚】』(品川 明教授担当)のご報告

今回のテーマは「フードコンシャスネスのアクティビティ・五官と五感」です。
アクティビティが中心のため、授業は主にフードコンシャスネス研究所 楠野恭巳理事が担当しました。

まず受講者に基本となる五官と五感の確認をしました。今回は「触感」を意識してもらうため、ブラックボックスのアクティビティをしました。
ブラックボックスの中には様々な野菜、フルーツなどが入っています。受講者には中身は見えません。各人に手の感覚だけで中に入っているモノとその特徴を確認してもらい、その結果を班毎にまとめてもらって発表してもらいました。
触覚だけでわかることが沢山あることも確認してもらい、反対に触覚だけではわからないことも考えてもらいました。

次に普通の煎餅とそれを粉末にしたモノを五感で味わってもらいました。視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚を使い、言葉で表現してもらいました。オノマトペによる表現がたくさん出てきました。
オノマトペとは擬音擬態語ですが、日本人は外国人に比べ、五感で感じたことを多様なオノマトペで表現します。擬音と擬態語のそれぞれの意味も確認してもらいました。
口に関しては、味覚以外にも触覚、嗅覚、聴覚、触覚があり、幅広い温度にも対応できる、素晴らしい器官であることを確認しました。
(文責:楠野恭巳)