NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2019年1月11日 〕

2019年1月11日(金) 『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食を自覚する授業】』(品川 明教授担当)のご報告です。

 

私たちは“生きもの”を食べていますが、そのことを殆ど意識していません。

食べ物が生き物だと実感できる時はどの様な時でしょうか。今回の授業では、班毎で

このテーマに関してディスカッションをしてもらい、発表してもらいました。

学生たちの発表事項のいくつかを以下にご紹介します。

生鮮食品など、生きているところを見せる人の手が入った商品ばかり見ているので

本来の姿を知らない。

魚を釣って捌く生きているところを見せる。

野菜を育てる種を植え植物が育ち、再び種になるといった野菜の一生をみる。

誕生から終わりまで知る例えばトマトの場合、未成熟の緑の段階では味も酸っぱいが、熟してくると赤くなって色も変わり、味も甘くなり成分も変化することを知る。

生態を知る食物連鎖を知る。

ベトナム研修で見た鶏を絞めて毛をむしり、解体、調理して実食する生き物としての視点が大きく変わる。

この他、農業体験などは種付けと収穫だけといった実施が多いので、できれば成長していく過程を見た方がよいなどの意見も出ました。

私たちに必要なのは、食が生まれた瞬間の大地や海、口にするまでの過程に想いを巡らす機会です。地球上の多くの繋がりを五感や心で感じて、想いを巡らせて初めて本当に味わうことができるのです。