NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2018年12月7日 〕

2018年12月7日(金) 『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食を自覚する授業】』(品川 明教授担当)のご報告です。

 

12月7日、学習院女子大学での品川先生担当の『比較文化論(嗜好)フードコンシャスネスと食を自覚する授業』の報告です。

本日のゲスト講師は福島県二本松、人気酒造(株)代表取締役の遊佐勇人氏に『日本人の誇り、世界で最も高度で複雑な醸造酒 日本酒』と題して講義を頂きました。

 

講義内容は下記の項目でした。

  1. 日本酒の作り方
  2. 日本酒の歴史と特徴
  3. 伝統的な日本酒と新しい日本酒
  4. 人気酒造について

 

日本酒を造るのに1番大事なのが水と糀だそうです。山々に囲まれた福島県二本松には酒造りに欠くことのできない清らかな雪解け水があります。

昔ながらの手仕事で酒造りを行っている工程を映像で見せて頂きました。日本酒の歴史はワインやウイスキーなどと比べると歴史は浅く、2000年です。日本酒の原料はお米と水です。お米の表面はたんぱく質や雑味も多いので精米します。

遊佐氏の想いは学生たちに日本人として、日本酒の造り方を知ってもらいたい、そして美味しい日本酒を飲んでもらい、その美味しさを確認して欲しいということです。

講座の最後は試飲でした。今回は以下の5種類の日本酒を用意して下さいました。そして試飲グラスは贅沢にもワイングラスで有名な「リーデル」の日本酒用グラスでした。

  1. パークリング(精米歩合60%)
  2. 大吟醸(精米歩合40%)
  3. 酒(純米大吟醸)(精米歩合60%)
  4. 長期熟成酒(古酒)(精米歩合60%)
  5. 燗と常温の飲み比べ(精米歩合60%)

人気酒造は吟醸しか造っていません。今回、遊佐氏が持ってきてくださった日本酒はどれも美味しく、大吟醸はなんと¥5,000(760㎖)の日本酒です。

それぞれ色、かおり、味を確認しつつ、気迫のこもった酒の仕込みや雪に埋もれた酒蔵の情景に想いをはせつつ味わうことは、まさにフードコンシャスネスの「食を積極的に意識する」の体現です。今回は大変“贅沢な授業”でした。