学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2018年9月21日 〕

2018年9月21日『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食を自覚する授業】』(品川 明教授担当)のご報告です

 

9月21日(金) 『比較文化論Ⅵ(嗜好)【フードコンシャスネスと食を自覚する授業】』(品川 明教授担当)のご報告

学習院女子大学では秋学期の授業が始まりました。品川先生担当の後期のフードコンシャスネスの授業は『比較文化論(嗜好)フードコンシャスネスと食を自覚する授業』になりました。後期はフードコンシャスネスのアクティビティを重視した授業なので抽選で選ばれた36名の学生達だけが履修できます。

1回目の授業はガイダンスで授業の流れと、特徴の説明でした。

この授業の集大成は、作りたい都道府県のお雑煮を学生達に作ってもらうことです。各自、好きな1県を決め、その都道府県のお雑煮の出汁の種類と出汁の取り方、お餅の形、地域の特産材料、地域の特性と文化的な背景と価値を調べて発表してもらいます。

最終的に3つの都道府県のお雑煮を決め、最後の授業では全員で作って食べます。

今日の宿題は、学生達にはわが家のお雑煮のルーツを調べてきてもらいます。

授業の最後では一汁三菜の写真を見て、どれだけの『ありがとう』が言えるか、皆さんに考えてもらいました。

「生産者の方にありがとう」「料理を作ってくれた方にありがとう」「鮭を初めて食べた人にありがとう」「メニューを考えた方にありがとう」などなど、沢山の「ありがとう」がでました。

食は命です。生産者、流通・小売業者、調理をする人、サービスする人などそれぞれの背景にある環境等々に想いをはせる心と感性を育むことは「食を自覚的に意識する(フードコンシャスネス)」ことから始まります。