7月7日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」品川 明教授が「味わうことから表現力を培う~美味しさの表現~」と題して講義をされました。
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
①狭義のおいしさ
②広義のおいしさ
③おいしさの意味
④おいしさの要因
食においては味わう事は大変大切な要素であり、感じながら食べる視点をもつことが大切です。
私達が感じなければならない基本五味は生理的要因で、郷土料理や三大珍味は文化的要因、食べログやミシュランガイドは情報要因になります。欠乏していなくても本能的な報酬の快感、例えばビールなどは薬理的要因になります。
また食べ物の立場から(生産者)から考えるのは生理的要因、食と人と自然の繋がりから考えるのは繋がり要因で、体験による自覚した概念形成から膨らむのは経験要因です。
情報に捕らわれない自分自身のこころの声を聴いて自分に正直に応えること、そして頭で食べるのではなく、こころで食べることが重要です。
味わうことを通じて表現力を培い、心の声を聴いておいしさの表現をすることがもっと留意されるべきです。
今回の講座は「食べるものは芸術(Art)であり、食べることは科学(Science)であり、食べかたは人生(Life)を決める」という言葉でしめくくられました。
(まとめ 楠野)