(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
1月20日(木)「特別総合科目Ⅹ(フードコンシャスネス論2)」(品川 明教授担当)の授業はまとめとして、フードコンシャスネス研究所会長/学習院女子大学名誉教授の江口泰広先生が「フードコンシャスネスの教育的意味」をお話しされました。
主な内容は以下です。
- フードコンシャスネスの考える食教育
- 食の多面的価値と意味
- 食と健康、文化的意味、環境的意味
- 食の教育的意味:好奇心、観察力、問題発見力、体感力、想像力・創造力、表現力、味わい力、コミュニケーション力、食の権利 / 味覚の権利、感性力
- 社会・経済的意味:Educational Value Chain (教育価値連鎖)
- 学ぶことの本質の再認識
フードコンシャスネスの目的は主に2つあり、そのひとつは「食は責任ある消費行動で、人間力にあふれた社会性意識の高い消費(生活)者(Social Consumer)を育むこと」で、他のひとつは「Educational Value Chain(教育価値連鎖)によって社会を変えていく」ことです。
食には文化的、教育的、倫理的、環境的、社会的、経済的など多様な意味をもちますが、今回はフードコンシャスネスの教育的意味(11項目)の解説でした。
解説終了後、学生全員に授業の感想を聞きました。
「ご飯を食べる時、今まではお腹を満たすためとしか考えていなかったが、五感を使って食べるようになった」「食のもつ沢山の意味がよく理解できた」等々、各自食のもつ多様な世界への扉の鍵をもつことができたようでした。
最後に学生全員に「フードコンシャスネス・リーダー」の資格認定証を授与しました。
受講した学生たちには、これからもフードコンシャスネス教育を意識した生活ができることを期待したいと思います。