(フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)
5月29日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、
中国料理研究家のパンウェイ女史に「中国薬膳の五味五色と陰陽」と題して講義を頂きました。
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
- 中国の食生活と家庭薬膳
- 中国の五味五色の考え方
- 五味の食効・五色の食材
- 自分の体質を知る。陰と陽
- 陰陽の調整
- 陰陽の改善メニュー
- 日本の食生活で驚いたこと
中国では昔から不老不死の考え方で毎食を大事に考え食事をしています。皇帝に対して考えられた薬膳は民間にも普及してきました。
1年を5つの季節(春・夏・土・秋・冬)に分けて、五色を基に、身体、内臓、感情、味覚を分類する考えがあります。夏と秋の間の土用の季節は特に重要視されています。
例えば、春は冬眠状態の身体を目覚めさす解毒作用、香りの強い緑の春野菜を食べると弱った肝臓に良いと言われています。また、夏は新陳代謝が最も活発なので生命力をアップする色の濃い鮮やかな色の野菜が良いようです。
そして体質には陰と陽があり、その特性を解り易く教えて頂きました。表に従って自分の体質を知ることができ、調整の仕方も教えて頂きました。
元気で長生きするために、五味五色の食材を意識しながら旬の食べ物をいただき、免疫力を高めることの重要性を学べる内容でした。
(まとめ:楠野恭巳)