(フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)
5月22日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、デリカフーズホールディングス(株)取締役(未来開発最高役員) 丹羽真清女史に「野菜の力~食の現状と課題」と題して講義を頂きました。
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
- 平均寿命と健康寿命
- セルフメディケーション
- 生命食
- 野菜を食べると得られるもの
- 白寿寿命の食生活と年代別食品群別摂取頻度
- 体を酸化する活性酸素とは
- 活性酸素と抗酸化力
- 野菜の見分け方
- 7色の野菜を食べよう
- スーパーマーケットで取り組んでいること
- 仕事と生き方
「野菜をビジネスに健康寿命を延ばす」ことを旗印に掲げ、野菜を形や色やサイズなどだけで評価するのではなく、その中身(機能)で評価するという、野菜の機能性(野菜の力)研究をされている丹羽女史に講義を頂きました。
これからはセルフメディケーションの時代で自分自身の健康に責任をもち、「薬から野菜に」という視点によって自然治癒力を高め、人々が食を通じて健康寿命を延ばしていくことの重要さを指摘されました。
健康寿命に大きな意味をもつ活性酸素の発生原因、活性酸素を消す力が強い野菜を知ることができ、これからの食事のとり方や野菜の選び方も学ぶことができました。
野菜・果物とガンや老化の関係、フィトケミカル、酵素と野菜、野菜の科学的診断と野菜の力、野菜を食べなければならない理由、抗酸化力を高める摂取方法を具体的かつ科学的エビデンスに基づいた事例を引用して、食のあり方が人生を変えることを強調されました。
今回の講義は野菜や食のもつ意味とフードコンシャスネスの考え方の重要性を再認識させてくれる内容でした。
(まとめ:楠野恭巳)