(フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)
6月5日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」(品川 明教授担当)において
「フードコンシャスネスの教育的意味」と題して、江口泰広 学習院女子大学名誉教授(1968年
学習院大学経済学部卒)がその意味を熱く語られました。
今回もZOOMによる遠隔授業でした。
講座は、全ての行動の原点は意識(Consciousness)すること、「認識(意識)は行動の原点である」という“江口語録”から
始まりました。
フードコンシャスネスは食を積極的に意識することであり、食には文化的、教育的、道徳的、環境的、社会的、経済的価等や
意味が含まれますが、この中の教育的特徴を分かりやすく解説されました。
フードコンシャスネス教育には沢山の特徴がありますが、そのいくつかは以下の通りです。
・教育の本質である引き出すことを前提に、フードコンシャスネス教育は知識・情報を提供する教育から、人間のもっている
五感をフル活用した“食そのものを意識する教育”
・「食べるもの」「食べること」「食べかた」という日常的な行為をきちんと意識し、食に対する自覚的かつ積極的な能動型姿勢を
育む(姿勢には3つある)
・好奇心、観察力、問題意識が重要であり、五感を呼び起こし、感性を研ぎ澄まし、湧き出る想いを確かめる
(現象を見て本質を“観る”):
・Educational Value Chain (教育価値連鎖) ほか
「学びにはStudyとLearnがある」、「大学へは何をしに来たのか?」等々、学びを通じて自らの生き方を見直すための多様かつ魅力的なメッセージやキーワードの数々が多くの学生の心に響く熱い講座でした。
(まとめ 楠野 恭巳)