学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2017年5月26日 〕

2017年5月26日フードコンシャスネス論は品川先生が講義をされました

 

5月26日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」品川 明教授が、「フードコンシャスネスの教育の意味」と題して講義をされました。

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

 

1. 5つの心

2. エコシステム教育

3. 食のもつ意味

 

フードコンシャスネス教育の理念であり、最も重要な“5つの心”の解説をしました。

 

“5つの心”とは「ありがとうの心」、「いただきますの心」、「ごちそうさまの心」、「もったいないの心」、「おかげさまの心」です。

 

「ありがとう」にはあることが難しいという意味があり、「いただきます」には自然の尊い命を頂きますという意味があります。

「ごちそうさま」は食はご馳走であり楽しむもの。「もったいない」は、食はありがたく頂くご馳走であり無駄にできない貴重なものへの気持ち。

「おかげさま」は多くの愛に感謝し、多くの人々のお陰で生かされていることに感謝する心です。

“フードコンシャスネス”は「食べるもの、食べること、食べかた」といった日常の行為をきちんと意識するという、食に対する自覚的かつ積極的な姿勢をいいます。

「ひふみよいむなやこと」はエコシステム教育をも意味する言葉で、地球上のすべての生き物や太陽、大地、空気、水、地球そのものの成り立ちとも繋がることを意味しています。

フードコンシャスネスは食そのものもさることながら、心の枠を広げて、食と人間・地球環境とのつながりにも想いを馳せる(意識する)教育です。