学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2017年5月12日 〕

2017年5月12日フードコンシャスネス論において中澤宗寿氏(表千家)に「茶の湯から見る日本の食文化・ルーツを考える」と題して講義を頂きました。

 

5月12日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、中澤宗寿氏(表千家)に「茶の湯から見る日本の食文化・ルーツを考える」と題して講義を頂きました。

 

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1)和菓子に見る四季の変化と人の心

2)茶炭から自然観を学ぶ

3)茶壺と茶について

 

茶の湯では湯を沸かす炭が重要な意味をもちます。炭の燃え方や熱の伝わり方が異なる炭と対話をしながら炭の配置やバランスを考え、さらにお客様とのタイミングを考えて炉の中に配置します。講座では様々な炭を持参頂き、個々の炭の配置の重要性と原理を解説されました。

 

お茶の世界では懐石の最後にお菓子を出します。季節を表したり、色や形で自然を表現したりする菓子に味わい深い銘をつけます。日本人は言葉の妙味や造形美を感じる高い感性をもっています。

 

今回は学生達に感性を研ぎ澄まし、感覚で捉えてもらうために、春から初夏の季節の和菓子をもってきて頂き、個々の菓子の“銘”を説明されました。

 

和菓子は銘を聞いて耳で感じ、目で美しさを捉え、雰囲気そのものが時間を豊かにしてくれることで味に深みが増します。まさに五感を通じて心に届けられた味です。

 

感性を研ぎ澄まし、感謝とともにたしなみ楽しむ茶道のおもてなしの世界に、フードコンシャスネスの提唱する概念と多くの共通点があることに、学生たちは認識を新たにしていたようです。