中村 忍会員(長野県)が2015年9月6日(日)、ぷてぃ・べるじぇ 圃場(長野県東筑摩郡生坂村北陸郷14141)で「こころで食べる 味わい教室 NAGANO農業女子ツアー ~巨峰を食べ比べてみよう!~」を開催しました。
開催内容は長野県農政部が企画するNAGANO農業女子ツアーの一部として実施しました。
持ち帰り用の房を収穫してもらった後、「種無し巨峰」と「種あり巨峰」の食べ比べをしてもらい、感じたことを発表してもらいました。
参加料は1,500円/一人(ただし、NAGANO農業女子ツアーの代金に含まれる)、
募集予定人数15人程度(集客は県が観光業者を通じて行う)、講座時間は1時間程度。実際の参加者は農業女子ツアー参加者9名+長野県農政課職員3名。
<実施内容>①ぶどう(シナノスマイル)の収穫体験 各自の持ち帰り用房を収穫し、袋に入れてもらう。 食べごろの房の見分け方を説明②「種あり巨峰」と「種なし巨峰」の食べ比べ 種あり巨峰の入れ物に赤いシールを貼り、シールの貼ってあるものと貼っていないものは「違う物」という言い方で配布し、最初から正体は明かさなかった。
各自3粒ずつ配布し、「目視」「臭い」「味」観点から参加者それぞれに違いを述べても らった。
(一般的に、種あり巨峰は味が濃厚で奥深く、種無し巨峰はやや酸味が強く残りあっさりしていると言われている。粒の肥大は種無しの方が良いと言われている(ホルモン剤処理の影響で粒が肥大する傾向にある)。<参加者のコメント>皮の表面に白い粉がついていて、指で触るととれる。シールのない方は粒が大きいように見える。シールのある方は粒が少し長めで、シールのない方は丸っこい。シールのない方が香りがある。シールのない方は皮が厚い。シールのない方が多汁である。シールのある方には種が入っている。シールのある方がより甘い。シールのない方は酸味がある。シールのない方の味に親しみがある。シールのある方の味は懐かしい感じがする。シールのない方はピオーネで、シールのある方はナガノパープル?シールのあるものとないものの品種は違うと思う。(シールのあるもの=種あり巨峰、シールのない方=種なし巨峰と種明かしをした後)同じ品種とは思えないほど味が違った。種があったことにすら気が付かなかった。種なし巨峰と種あり巨峰は作り方にどのような違いがあるのか知りたい。<インストラクターの感想・教訓など>今回の教室は長野県が企画する農業に興味のある女性限定のツアーの中で開催しました。
種あり巨峰と種なし巨峰、一番の大きな違いの「種の有無」にまっさきに気が付くだろうと予想していましたが、「種がある」ことに気が付いた人が数人しかいなかったのには驚きでした。意外と種の存在は気にならないものかもしれないと思えたほどです。
種ありと種なし、それぞれに味に特徴があることを自分の舌で感じてもらえたようです。どうやったら種なしになるのか、どうやったら種ありになるのか一通りの説明をさせてもらいました。
カメラマンは小2の息子が努めました