NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2024年6月28日 〕

2024年6月28日(金) 生活文化演習Ⅱ(味わい教育) 「フードコンシャスネス教育とその教育を実践する授業」(品川 明教授担当) のご報告

 

今回は特別授業で茶道講師・中澤宗寿先生に講義を頂きました。
講座の内容は主に以下の項目から構成されていました。

① 茶の湯とは
② 練り切りのお菓子について
③ 練りきりのお菓子作り
④ 薄茶お点前

日本の文化として育まれてきた茶の湯です。テーマを決めて道具を設え、研ぎ澄まされた
美意識を背景に無駄を排除したシンプルさで造形を組み立てていくものです。そして
お点前の最後にお出しするのがお菓子です。
和菓子は季節感の表現を大切にしており、美しいだけではなく、「銘」で五感を刺激し、季節を捉えることができます。
学生たちに季節の和菓子「紫陽花」の練り切りを見せ、自分ならどんな名を付けるか考えてもらい、発表してもらいました。

選ばれた名は「海の中」でした。次に全員、練りきりでお菓子作りの実践をしました。
各班毎に優秀作品が選ばれました。選ばれた4つの優秀作品から、学生全員で最優秀作品を選びました。
選ばれたのは『はなかっぱ』です。NHKのアニメキャラクターだそうです。


優秀作品に選ばれた学生たちは中澤先生から薄茶のお点前を頂戴致しました。


茶道のお手前には全て意味があります。道具に名前がついており、大切な役割を教えて頂きました。
茶の湯はまさに時空を含めて五感をフルに活用して味わう食文化です。学生たちは、茶の湯の奥深さの一端を実感したようでした。