2024年4月19日(金) 生活文化演習Ⅱ(味わい教育)「フードコンシャスネス教育とその教育を実践する授業」のご報告です。
限られた学生(24名)を対象とした演習形式で運営される講座です。
授業は基本的に実習室でアクティビティを中心に進められます。
今年から授業時間が変更になり、1時間30分から1時間45分になりました。
今回は、一般社団法人フードコンシャスネス研究所 理事 楠野恭巳 さん(2015年学習院女子大学大学院卒業)が「感性を育てる~五感の役割を自覚する~」と題して授業を担当しました。
授業の内容は以下の通りです。
・五官と五感
・聴覚のアクティビティ
・視覚のアクティビティ
・触覚のアクティビティ
・触覚と聴覚のアクティビティ
・嗅覚のアクティビティ
・嗅覚と味覚のアクティビティ
・オノマトペとは?
・まとめテスト
フードコンシャスネス教育は五官と五感をアクティビティを通じて、それぞれの感覚や役割とその重要性を確認できる授業です。
触覚のアクティビティではブラックボックスを使い、手で硬さ、形、重さ、温度、大きさ、弾力性などを体感してもらいます。
嗅覚のアクティビティではブラインドで鼻を摘まんでジュースを飲みます。鼻を摘まむと何の種類のジュースなのかほとんどわかりません。
ところが指を離すと一気に香りが溢れて、ジュースの種類が確認できます。
学生の多くが、日頃あまり意識しない嗅覚の重要性を認識したようです。
フードコンシャスネス教育は教える授業ではありません。
アクティビティを体験した後は学生にどんどん質問(感じたこと・気付いたこと)を投げかけていきます。
感じたこと、気付いたことは人それぞれで個性的です。
授業の成果をあげるためには、自由に発言できる雰囲気づくりが大切です。
まさにコミュニケーションの質は教育の質です。