今回は特別授業で茶道講師・中澤宗寿先生に講義を頂きました。
講座の内容は主に以下の項目から構成されていました。
① 茶の湯
② 練り切りのお菓子について
③ 練りきりのお菓子作り
④ 薄茶お点前
日本の文化として育まれてきた茶の湯。テーマを決めて道具を設え、研ぎ澄まされた
美意識を背景に無駄を排除したシンプルさで造形を組み立てていくものです。そして
お点前の最後にお出しするのがお菓子です。
今の季節である冬の情景を菓子であらわした和菓子「紅梅」「寒牡丹」「しぐれて行く」「亥の子餅」「小男鹿」用意して頂きました。
和菓子は季節感の表現を大切にしており、銘を聞いて季節を捉えることができます。
学生たちに小豆の練り切りを見せ、自分ならどんな名を付けるか考えてもらい、発表
してもらいました。
次に全員、練りきりでお菓子作りの実践をしました。
各班毎に優秀作品が選ばれました。選ばれた4つの優秀作品から、学生全員で最優秀
作品を選びました。選ばれたのは『おばんちゅうさぎ』です。
優秀作品に選ばれた学生たちは中澤先生から薄茶のお点前を頂戴致しました。
茶道のお手前には全て意味があります。道具に名前がついており、大切な役割を教えて頂きました。
茶の湯はまさに時空を含めて五感をフルに活用して味わう食文化です。学生たちは、茶の湯の奥深さの一端を実感したようでした。