NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2022年10月28日 〕

10月28日(金) 生活文化演習Ⅱ(味わい教育) 「フードコンシャスネス教育とその教育を実践する授業」(品川 明教授担当) のご報告

 

テーマは「おいしさの表現」です。

第1回目の授業の際にアーモンドを味わってもらい、その感想を感想文orワークシートに書いてもらいました。今回もアーモンドを五感で味わってもらい、前回と今回との違いを確認してもらいました。表現力がどの様に変わったかを確認してもらいました。

次に「おいしさの要因」を確認しました。

おいしさには狭義と広義があり、「狭義のおいしさ」とは「味」「におい」「テクスチャー」です。

「広義のおいしさ」には「生理的要因」「文化的要因」「情報要因」など様々な要因がありますが、フードコンシャスネス教育では、これらに「生態的要因」「繋がり要因」「経験要因」を加えています。

次に味噌だけの味噌汁と、煮干しの出汁が入っている味噌汁の2種類を味わってもらいました。中身がなんであるかは伝えずに五感で味わってもらいました。

味噌は同じ量であっても、煮干しの出汁の味噌汁は味噌と煮干しの相乗効果で、味は薄くても旨味の味わいがあります。

グループ毎に意見をまとめ、気付いたことを発表してもらい、感じたことを全員でシェアしました。

最後に味噌汁の四行詩を書いてもらい、グループ毎で発表してもらいました。母親への想い、祖父や祖母への想い、食べ物への感謝、給食の思い出など、参加者の心豊かな感謝の気持ちが伝わってきました。