NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2020年7月3日 〕

2020年7月3日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」(品川 明教授担当)のご報告

 

 (フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)

 

7月3日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」(品川 明教授担当)において、

(有)糀谷本店 代表取締役 浅利妙峰氏に「糀のチカラで健体康心」と題して講義を頂きました。今回もZOOMによる遠隔授業でした。

 

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1.糀屋の効果、効能を

2.糀について(糀の機能、糀の栄養素)

3.医食同源

4.健体康心

5. 結婚出産について

6. ピグマリオン効果

 

 講師は大分県で元禄2年に創業し、300年以上続く糀専門店「糀屋本店」の女将です。

 世界中で「塩」は調味料として使われていますが、それを「塩糀」に変えるだけで大変美味しい食材となります。講師は日本だけではなく世界各地で、糀を普及するための講演活動を積極的に行っています。

糀は三大栄養素を分解する三大消化酵素をもっています。でんぷん糀は調味料にもなり、

栄養にもなり、美味しさにもなり、生体を調節するといった多くの機能をもっています。

私たちの身体は食べたもので作られます。「健体康心」の意味は「天行は健なり、天の運行に従う、人口を止め、天然に従う」で、心と体が相まってはじめて健康になるということです。

講師の掲げる標語は、 「糀で目指せ“ノーベル平和賞”」だそうですが、感謝を捧げ、命を輝かし、生きる自覚をしっかりもつことの大切さの指摘は、まさにフードコンシャスネスの提起する食を通じた教育概念を強く支持する内容でした。

                                       (まとめ 楠野 恭巳)