6月26日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」(品川 明教授担当)において、一般社団法人フードコンシャスネス研究所 楠野恭巳 理事(2015年学習院女子大学大学院卒業)に「フランス・イタリア・日本の食育とフードコンシャスネス教育」と題して講義を頂きました。
(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
1. フランスの食育
2. 「味覚の一週間」視察
3. イタリアの食育
4.日本の食育、なぜ「食育基本法」ができたのか?
5. 食育の推進に関する施策についての基本的な方針(農林水産省)
6. 内閣府が分類した食育の考えとフードコンシャスネスの考え方の比較
フランスの食育は味覚を目覚めさせる授業を考案したジャックピュイゼ教授の話から始まって、今や全国規模へと成長した「味覚の一週間」について、同氏の視察旅行の報告も兼ねての内容でした。
イタリアの食育は主に「スローフード協会」「味覚教育センター」が行っている食育に関しての内容でした。
日本の食育では食育基本法の内容と農林水産省が実施している食育推進施策の紹介を通じて、食育の社会的意味とその重要性を確認することができました。
食育推進施策の内容では、若い世代に対する効果的な食育活動、子供の貧困や孤食の対策に取り組む活動、健康寿命の延伸につながる食育、フードロスの問題を含めた食の循環や環境を意識した食育などが紹介されました。
また内閣府が整理した8つの食育の考え方や活動とフードコンシャスネスの概念とを対比し、フードコンシャスネスの食育における特徴とその位置づけが明確に指摘されました。