(フードコンシャスネス論は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です)
12月8日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅱ)」(品川 明教授担当)において、福島県二本松、人気酒造(株) 遊佐勇人 代表取締役に『日本人の誇り、世界で最も高度で複雑な醸造酒 日本酒』と題して講義を頂きました
講義内容は下記の項目でした
- 日本酒の作り方
- 日本酒の歴史と特徴
- 伝統的な日本酒と新しい日本酒
- 人気酒造について
日本酒を造るために1番大事なのが水と糀です。山々に囲まれた福島県二本松には酒造りに欠くことのできない清らかな雪解け水があります。「人気酒造」では、長年の経験による杜氏の勘や蔵人の酒造りへの思いを大切にして、昔ながらの手仕事で酒造りを行っています
遊佐氏の想いは学生たちにもっと美味しい日本酒を飲んでもらい、その美味しさを確認して欲しいということです。
講座の後半は試飲でした。今回は以下の5種類の日本酒を用意して下さいました。
- スパークリング(精米歩合60%)
- 大吟醸(精米歩合40%)
- しぼりたて純米大吟醸「令和元年」(精米歩合50%)
- 長期熟成酒(古酒)(精米歩合60%)
- 燗と常温の飲み比べ(精米歩合60%)
- 人気酒造では吟醸しか造っていません。今回、遊佐氏が持ってきてくださった日本酒は
どれも美味しく、大吟醸はなんと¥5,500(760㎖)の日本酒です。
それぞれ色、かおり、味を確認しつつ、気迫のこもった酒の仕込みや雪に埋もれた酒蔵の情景に想いをはせつつ味わうことは、まさにフードコンシャスネスの「食を積極的に意識する」の体現です。今回は大変“贅沢な授業”でした。
(文責:楠野恭巳)