学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2017年4月28日 〕

2017年4月28日フードコンシャスネス論において西野バレエ団 女優/画家 岸ユキ 女史に「私と農業と絵と」と題して講義を頂きました。

 

4月28日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、西野バレエ団 女優/絵描き 岸ユキ 女史に「私と農業と絵と」と題して講義を頂きました。

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

1.農業との出会い(女優の私がなぜ農業を)

2.日本の四季の素晴らしさ

3.不便さは文化を育てる

4.農業の大変さとその素晴らしさ

5.日本の食文化を考える

6.手間暇かけておいしく食べる

7.食は最高のコミュニケーションの場

8.自分の命は自分で守る

講師は食関連のTV番組への出演や豊富な食の知識と技術をもつご主人の影響を受けて、3年前まで山梨にある畑でさまざまな作物を育てていました。現在は千葉に場所を変えてアトリエを置き、庭で農作物を育てています。

 

 

今回の講義ではご自身の農業経験を通じて、自然や農業および食の重要性を沢山のスライドを通じて分かりやすく解説されました。

 

スライドには自然の移り変わりや農耕活動の厳しさと素晴らしさ・楽しさおよびそれを通じて描かれた作品(二科展等で多数入選および受賞)を紹介しながら臨場感あふれる内容で解説された。

 

「食は命を育む、人と人との心をつなぐ、自然の恵みへの感謝」という言葉で講義を結ばれました。

 

ご自身の経験を通じた「食への強い想い」はフードコンシャスネスのコンセプトを明確に表されており、受講した学生も多くの問題意識を育んだようです。

 

「農業をしていると地に足の着いた生活ができる」という講師の明確な人生観を基盤にした美意識と生活姿勢に敬意を表したいと思います。