5月7日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、先週に引き続き、品川教授が担当しました。
(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
今回もZOOMによる遠隔授業でビデオを見せながらの授業でした。今回の講義は「おいしさの表現」と題して、内容は以下の通りです。
①子供の食生活は大人の味覚形成に影響されるそうです。食わず嫌いは経験不足であり、また親の好みで胎児の時から味覚が形成されるそうです。
②固形物を味わう
受講生に、アーモンドもしくは自宅にあるお菓子を五感を使って食べて、ワーク
シートに記入してもらいました。
③狭義のおいしさ
食べ物を判断する要素としてテクスチャーと匂いと味があり、これらが狭い意味で
おいしさを規定します。
④味噌汁を味わう
受講生にはおのおの味噌汁を用意してもらい五感で味わってもらいました。
味噌汁を飲むと風景を思い出すことがあるでしょう。食べ物は心で食べる要素があります。
⑤広義のおいしさ
食の文化的、生態的、繋がり等々を感じるのが広い意味でおいしさを規定します。
⑥おいしさの意味・要因
おいしさの要因には、生理的要因、文化的要因、情報要因、薬理的要因、そして生態的要因、繋がり要因、経験要因があります。
味わうとは五感と心で感じて食べることを意味します。無意識に五感で食べることは難しいと思います。農林畜産、生産現場に想いをはせたり、「5つのこころ」を思い浮べたり、「ひふみよいむなやこと」との繋がりを意識することが大切なことだと認識できた授業でした。
(まとめ 楠野恭巳)