10月25日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅱ)」(品川 明教授担当)は(一社)フードコンシャスネス研究所理事 楠野恭巳(2015年学習院女子大学大学院卒) が担当しました。
(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
今回は「味わうこと」および「味を感じるわけ」がテーマでした。
講座の主な内容は以下です。
・5つの基本味を確認して、味覚力テスト
・どうして基本五味を感じるのか
・閾値とは
・五基本味の生理的意義
・旨味の相乗効果のアクティビティ
・旨味成分を知ろう
基本の5つの味を体験し、どうして甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を感じなければならないのかの理由を学生自身に考えてもらいました。
子供がピーマンが嫌いだったり、食べられないのは苦味の閾値が低いからですし、甘味はエネルギー源なので、それを沢山摂取する必要があるために閾値が高いなど、具体的な事例を通じた説明で理解ができたようです。
旨味のアクティビティでは、塩水、グルタミン酸の入った塩水、イノシン酸の入った塩水をそれぞれ単体で飲んでもらい、その後混合して飲んでもらうことで、旨味の相乗効果を体験してもらいました。
そして家庭で料理をする時、旨味の相乗効果を利用した料理にはどのような料理があるかを考えてもらいました。
旨味の相乗効果を体感し、料理に工夫をしたくなったという意見がたくさんありました。学生は知的体験が日々の生活を豊かにすることを実感したようです。