(フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)
5月31日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、「フードコンシャスネスの教育的意味」と題して、江口泰広 学習院女子大学名誉教授(1968年学習院大学経済学部卒)がその意味を熱く語りました。
講座は、“全ての行動の原点は意識(Consciousness)することから始まる”“認識は戦略行動の原点である”という“江口語録”から始まりました。
フードコンシャスネスは食を積極的に意識することであり、食には文化的、教育的、道徳的、環境的、社会的、経済的価値や意味が含まれますが、この中の教育的特徴を分かりやすく解説されました。
フードコンシャスネスの主な教育的特徴は以下の通りです。
- 教育の本質である引き出すことを前提に、フードコンシャスネス教育は知識・情報を提供する教育から人間のもっている五感をフル活用した“食そのものを意識する教育”。
- 「食べるもの」「食べること」「食べかた」という日常的な行為をきちんと意識し、食に対する自覚的かつ積極的な能動型姿勢を育む。
- 人間の五感を通じてその感性や能力を積極的に引き出す“人間力復活型教育”。
- 学際性を前提に、子供から大人までの食に対する五感を耕し、生きる力、考える力、文化や未来を創造する力の育成を目指す。
その他、「努力と成果は一致する」「Studyではなくlearn」等々、食の話しに結び付けながら、自らの生き方を見直すための多様かつ魅力的なメッセージやキーワードの数々が多くの学生の心に響きました。
学生たちの心を揺さぶる感動的な講座でした。
(まとめ 楠野 恭巳)