6月9日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」(品川明教授担当)において、デリカフーズ(株)取締役未来創造最高役員/(株)デザイナーフーズ代表取締役社長丹羽真清女史に「野菜の力~食の現状と課題」と題して講義を頂きました。
講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。
1.平均寿命と健康寿命
2.生命食
3.野菜・果物とがんのエビデンス
4.野菜の力
5.7色の野菜の売り場づくり
6.野菜を形の評価から中身の評価へ
7.体を酸化する活性酸素とは
8.野菜の健康診断
9.増える食物アレルギー
10.食で人生が変わる
「野菜ビジネスで日本の健康寿命を延ばす」ことを旗印に掲げ、野菜を形や色やサイズなどだけで評価するのではなく、その中身(機能)で評価するという、野菜の機能性(野菜の力)研究をしている丹羽女史に講義を頂きました。
同女史はフードサービス業に「食の病院」、量販店に「食の薬局」としての機能を果たしてもらい、両者の基盤を得て、人々が食を通じて健康寿命を延ばしていくことの重要さを指摘されました。
野菜・果物とガンや老化の関係、ファイトケミカル、酵素と野菜、野菜の科学的診断と野菜の力、野菜を食べなければならない理由、朝ごはんの重要性、バランス食事としての一汁一菜等々、具体的かつ科学的エビデンスに基づいた事例を引用して、食のあり方が人生を変えることを強調されました。
しかし重要なことは、講師が指摘するように、まずは「判断できる自分がいるか」ということであり、今回の講義は食のとらえ方とフードコンシャスネスの考え方の重要性を再認識させてくれる内容でした。
(まとめ;楠野恭巳)