(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
12月3日(金)「特別総合科目Ⅹ(フードコンシャスネス論2)」(品川 明教授担当)において茶道講師・中澤宗寿先生に講義を頂きました。
講座の内容は主に以下の項目から構成されていました。
- 日本の‟味“を考える
- 和菓子の銘について
- 練りきりのお菓子作り
- 玉露の生産工程と茶壺の封印の意味
- 薄茶お点前
日本の文化として育まれてきた茶の湯。テーマを決めて道具を設え、お招きしたお客様の五感に響くおもてなしをする日本独自の文化です。
今の季節である冬の情景を菓子であらわした和菓子をいくつか用意して頂きました。
和菓子は季節感の表現を大切にしており、銘を聞くと美しさと情感が湧きます。用意して下さった方の気持ちと味わいを五感でとらえていただきます。
次に全員、練りきりでお菓子作りの実践をしました。
各班毎に優秀作品が選ばれました。選ばれた3つの優秀作品から、学生全員で最優秀
作品を選びました。選ばれたのは『ぶた』です。
優秀作品に選ばれた学生たちは中澤先生から薄茶のお点前を頂戴致しました。
最後にお抹茶の生産工程を教えて頂きました。玉露は茎を省いた柔らかい葉だけを使います。
茶の湯はまさに時空を含めて五感をフルに活用して味わう食文化です。有形のモノは視覚で確認できますが、無形のモノは感情を豊かにし、五感をフルに活用して心でとらえることしかできません。学生たちは、茶の湯の奥深さの一端を実感したようでした。