12月20日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論1)」は前々回に引き続き
学生たちのグループ発表です。(当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
1つ目のグループのテーマは「料理を構成する材料の再認識」でした。
料理名を証さず、目隠しをして、鼻つまみでクリームシチューを食べてもらいます。材料に何が入っていたか、口だけで味わってもらいました。じゃがいも、ニンジンという答えもありましたが、何か全く分からなかったという学生もいました。
食べ物を食べる時、嗅覚と視覚が使えないと、どのような味わい方になるか自覚できたと思います。反省することは、ファシリテーションの時間が15分で終わってしまい、受講者同士のディスカッションがなかったことです。
2つ目のグループは「お米の比較」でした。導入では「お米が好きな理由」「お米の品種を知っているか」といった質問から始まりました。
まず、2種類の炊く前のお米の粒の観察をしました。色、味、固さなどの違いを確認しました。そしてワークシートを使い、炊いたお米の大きさ、固さ、甘さ、香り、粘りを比較しました。2種類のお米は「ななつぼし」「ミルキークイーン」でしたが、大きさ、固さ、甘さ、香り、粘りと大きく違うことを実感しました。お米によって様々な特徴があることもわかりました。自分の好みも把握できたと思います。
毎回、学生たちは受講者になり、またファシリテェターとなってお互いの立場を経験し、リアクションペーパーにはどの点が良かったか、どの点を改良した方が良いかの考察を通じて、より深くフードコンシャスネス教育が理解できたと思います。
(まとめ 楠野恭巳)