NEWS 学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2019年5月17日 〕

2019年5月17日(金) 「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」(品川 明教授担当)のご報告

 

 (フードコンシャスネス論Ⅰは一般社団法人フードコンシャスネス研究所の寄付講座です。)

 

5月17日(金)「特別総合科目(フードコンシャスネス論1)」(品川 明教授担当)において、中澤宗寿氏(表千家)に「茶の湯から見る日本の食文化とフードコンシャスネス」と題して講義を頂きました。

講義の内容は主に以下の項目から構成されていました。

  • 茶の湯にのぞむ姿勢と和菓子に見る四季の変化と人の心
  • お抹茶生産工程について
  • 茶壺と茶について

 

懐石の最後に出すのが菓子です。お客様に対してどういう気持ちで差し上げるのか

最大限のことを考えて差し上げるのが最高のもてなしです。

今回は中澤講師が受講生に感覚で捉えてもらうために、沢山の茶碗と春から初夏の季節の和菓子をご持参下さいました。

まず、9種類の個々の菓子の“銘”を説明されました。和菓子は季節の移り変わりを洗練された形で表現しています。和菓子は銘を聞いて耳で感じ、目で美しさを捉え、雰囲気そのものが時間を豊かにしてくれることで味に深みが増します。味覚だけで味わうのではなく五感で味わうことができ、互いに感性を共有することによって更に菓子の味の深みを感じることができるのです。

次に、お抹茶の生産工程の説明をして下さいました。

授業の最後、留学生2名と学習院大学の学生、質問に答えた学生、4名が和菓子と薄茶の点前を戴くことができました。

常に相手のことを考え、おもてなしをする茶の湯は素晴らしい日本文化です。

感性を研ぎ澄まし、感謝とともにたしなみ楽しむ茶道のおもてなしの世界に、フードコンシャスネスの提唱する概念と多くの共通点があることに、受講生たちは認識を新たにしていたようです。

 

                              (まとめ 楠野 恭巳)