学習院女子大学・フードコンシャスネス論ご報告
〔 2017年4月21日 〕

2017年4月21日フードコンシャスネス論において研究所会長の江口名誉教授に講義をして頂きました

 

4月21日(金)「特別総合科目Ⅸ(フードコンシャスネス論Ⅰ)」のご報告です。

(当講座はフードコンシャスネスの理念に賛同した寄付者による寄付講座です。)

第3回目は「フードコンシャスネスの教育的意味」と題して、江口泰広学習院女子大学名誉教授(学習院大学1968年経済学部卒)がその意味を熱く語りました。

 

講座は、“全ての行動の原点は意識(Consciousness)することから始まる”という“江口語録”から始まり、フードコンシャスネス(以下FC )は食を積極的に意識することであるとして、その教育的特徴を分かりやすく解説された。

 

FCの主な教育的特徴は以下の通りです。

  • 教育(Educare)の本質である引き出すことを前提に、FCは知識・情報を提供する教育から人間のもっている五感をフル活用した“食そのものを意識する教育”。
  • 「食べるもの」「食べること」「食べかた」という日常的な行為をきちんと意識し、食に対する自覚的かつ積極的な能動型姿勢を育む。
  • 人間の五感を通じてその感性や能力を積極的に引き出す“人間力復活型教育”。
  • 学際性を前提に、子供から大人までの食に対する五感を耕し、生きる力、考える力、文化や未来を創造する力の育成を目指す。

 

この他、「食べることは環境問題」、「食は生きる文化遺産」、「食を意識することは知の未来を創造すること」、「食を通じて社会的意識の高い生活者を育む」等々、食の今日的意味と本質がひしひしと伝わる感動的講座でした。