当講座は(一社)フードコンシャスネス研究所の寄付による寄付講座です。)
11月19日(金)「特別総合科目Ⅹ(フードコンシャスネス論2)」(品川 明教授担当)において山形県善寳寺、広報主任及び地蔵院、副住職の篠崎英治氏にZOOMにて「禅の食事作法」と題して講義を頂きました。
授業の内容は以下の通りです。
1.禅とは
2.椅座禅の実践
3.禅と食について
4.禅の食事作法の実践
東京江東区生まれの講師は11年前に出家し、山形県善寳寺の住職になられました。
禅とは自分自身に立ち返るのが本質であり、静かな光の入らないところで行います。
座禅をすることで「身も心も解き放って仏(大自然)に任せてみると、仏(大自然)の側から行われる。これに任せ従ってゆけば、力まずとも、悩まずとも、生死の苦を離れ、仏と成る」(道元 正法眼蔵 生死)とのことです。心身が整い、悟りをひらきます。調身、調息、調心、自ら整うのが大事です。
今回は椅子に座りながら座禅を実施しました。そして実際にお寺と同じようにお粥、梅干し、沢庵、ゴマ塩を用意して学生たちに
食べてもらいました。
食に対し丁寧に感謝していただきます。お椀を手でもって一口食べたら、お椀と箸をおき、手を膝の上において目を閉じて30回噛みます。
食べるということは食材を成仏させる、命を成仏させる、自分に関わるご縁が成仏するようにという意味があります。
「食事をするという事は自己を習うこと」と講師が指摘したごとく、学生たちは禅の食事作法を学ぶことで、大変綺麗な姿勢で一口づつ
目を閉じて丁寧に食べ、香りと味を確り感じ、“自己を習う”ことができたようです。